バックナンバー Vol.8

ピルの基礎知識

池永 沙織さんの場合
 
年齢 27歳
職業 派遣社員
未婚
初経年齢 11歳
初めて低用量ピルを服用したとき 2002年の7月から
 
ひどい腹痛で病院を訪れたところ、異常なし。カルテを回してもらった婦人科で、排卵痛が原因だとわかりました。ピルを試してみるか、鎮痛剤にしておくか。ピルに対する不安感からとりあえず鎮痛剤を処方してもらったものの、自分なりにピルについて調べてみることにしました。 



■腹痛の原因は「排卵痛」
 
私がピルの服用を考え始めたきっかけは、「排卵痛」でした。
3年ほど前より排卵時に痛みを感じ始め、2002年の春からは、時折歩くのがつらいこともありました。
6月の末、あまりの腹痛に虫垂炎と思い病院に行ったところ異常は無く、カルテを回してもらった婦人科で調べてもらうと、排卵が原因とのことでした。
その際、あまりにひどいようだったらピルを飲んで排卵を止めるか、とりあえず鎮痛剤にしておくか、とのお話がありました。
その頃は雑誌に特集が組まれるなど、ピルについての情報も増えてきていて、ある程度の知識はあったものの、やはり不安が先に立ってしまい、鎮痛剤の処方だけにしてもらいました。
 
 
■調べれば調べるほど、副作用への不安は減っていった
 
病院から帰った後、私なりにピルについて調べてみることにしました。
ピルについてまず頭に浮かぶのは、副作用のことです。今はインターネットに「ピル日記」のようなものを載せている人がいらっしゃるので、それらを読んで、生の声を調べてみました。
すると、吐き気などの副作用については、個人差があるもののそれほどひどくはないこと。
乳がんなどのリスクの増大は、特筆するほど認められないこと。
また、月経前のホルモンバランスの変化による肌荒れがなくなるなど、「副効用」と呼ばれるものもあること。
調べるうちに、副作用についての不安はほとんどなくなりました。吐き気などは、実際に飲んでみないことにはわからないな、と開き直った部分もあります。
 
 
■ピルを飲むことに決めた一番の理由は・・・
 
情報を集める中で興味を惹かれたのは、ピルにより排卵を止めることで「卵巣を休ませる」という考えでした。
昔の女性の場合、若いうちに何度か出産を経験することが多く、妊娠・授乳の期間は排卵がなくなり、卵巣は休んでいる状態です。
しかし現代の女性は、妊娠・出産が遅くなり、産む子供の数も減ったため、卵巣は働きっぱなしです。
年を追うごとに月経痛が重くなりがちなのは、そういった女性のライフスタイルの変化も理由として考えられると知りました。
私の場合も、排卵痛がだんだんとひどくなっていたので、ここでいったん卵巣を休ませてみようと思ったのが、ピルを飲むことを決めた一番の理由です。
 
 
■なによりの「副効用」は、自分の身体に深く関心をもつようになったこと
 
ピルを飲み始めて、あれだけビクビクしていた排卵痛から解放され、月経前のイライラもなくなり、快調にすごしています。
それまでは、排卵痛やイライラ、貧血などで1ヶ月の半分近くを不調ですごしていたわけですから、それがなくなったのはとても大きなことでした。
心配していた副作用も全くといっていいほどありませんでした。
加えて、定期的に婦人科で検診を受けることになったり、ピルによって高まるといわれる血栓のリスクを軽減するために今まで以上に食事に気を配ったり、自分の身体に対する関心を高く持てるようになりました。
ピルで身体の環境をコントロールすることになり、その結果、より一層自分の身体について知ろうと思えたことが、私にとって一番のピルの「副効用」でした。
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