バックナンバー Vol.7

ピルの基礎知識

高橋 ナオミさんの場合
 
年齢 31歳
職業 事務職
未婚
初経年齢 12歳
初めて低用量ピルを服用したとき 5ヶ月前から服用中
 
中学生の頃から月経痛がひどいほうで、大学生になると鎮痛剤が効かなくなることも。毎月寝込んでしまうほどの月経痛は、就職のことを考える上でも大きな不安となりました。仕事を開始して「もう我慢も限界だ」と思ったとき、やっと婦人科を受診する決意をしました。 



■月経痛は女性なら誰でも我慢すること?
 
月経痛にまつわる嫌な思い出をあげればきりがありません。
-デパートの洋菓子店でアルバイト中、急な吐き気におそわれトイレに駆け込んだこと。
-旅先のフランスで、月経痛のために一人寂しく安宿の簡易ベッドで過ごしたこと。
-あまりの排便痛に、トイレで座ったまま気を失いそうになったこと。
中学生の頃から、すでに月経痛はひどいほうでした。「月経痛は病気ではない」「女性なら誰でもあること」という母や保健の先生の言葉に、鎮痛剤も飲まずにひたすら我慢をしていました。月経のない男性よりも、月経が軽い女性に理解をしてもらえないことのほうが多かったような気がします。
痛みは年々強くなり、大学生の頃は鎮痛剤が効かないことさえありました。毎月寝込んでしまうほどの痛みだったため、就職をして普通に働けるのかとても不安でした。将来を考える上で“病気ではないはずの月経”の影響はかなり大きかったです。幸い自宅から近くの会社で事務職に就き、仕事上の問題はありませんでしたが、有給休暇のほとんどを月経のために使ってしまうのはやりきれない思いでした。
また、月経痛に加えて、排便時には内臓を誰かに握られているかのような激しい痛みに苦しんでいました。
 
 
■子宮内膜症と診断されて治療を開始
 
「これが病気でないはずがない。我慢をするのももう限界だ」と思い、ようやく婦人科を受診したとき私は23歳になっていました。診断は子宮内膜症。原因不明であり、月経がある限り付き合わなくてはならない病気だと知って、ショックでした。その反面、他人にはわかってもらいにくい私の痛みが“子宮内膜症”という病名をもって説明できるということで、多少気が楽になったのも事実です。
その後、子宮内膜症治療としてダナゾールというホルモン剤を数ヶ月間毎日服用し、数ヶ月間休止ということを繰り返しました。服用中は副作用としてホットフラッシュを体験しました。副作用については医師からあまり説明がなかったため、非常に驚きました。痛みが我慢できないので仕方がなく治療をしているという感じでしたが、効果は見られ、月経痛と排便痛ともだいぶ改善されたので、治療をいったん終了しました。
 
 
■「ピルの服用」という選択肢を知る
 
そして30歳を迎える頃、今度は不正出血とPMSがひどくなりはじめました。排卵日を過ぎて月経までの間、「下腹部がもやもやする」「体がだるい」などの身体的症状と、「気分が沈む」「集中力がなくなる」などの精神的症状に悩まされました。ひと月の約半分を痛みと不快感とともに過ごしていたのです。基礎体温を測っても、検査をしても特に異常はなく、もしかするとホルモン・バランスの乱れが原因かと思われました。
ちょうどその頃、ピル服用者の体験談を読んだことがきっかけで、ホルモン・バランスを整えるにはピルの服用という選択肢があるということを知りました。避妊以外にも副効用として月経痛やPMSの改善があることを知ったのです。以前服用していた子宮内膜症の治療薬よりもホルモンが低用量のため副作用も少ないとのこと。また、“排卵を止めて体を休ませる”という考え方もかつての治療イメージとはまったく違うもので、積極的に服用してみようという気持ちになりました。
 
 
■自分から医師にピルの服用を相談しました
 
ピルを服用し始めて2、3ヶ月で明らかに月経痛が軽くなり、不正出血もなくなりました。また、PMSの諸症状もおさまり、ホルモン・バランスに支配されていた生活から解放されました。今では月経初日だけ鎮痛剤を飲めばあとは心配がいりません。正直言って期待以上の効果でした。仕事や遊びのスケジュールも立てやすくなり、充実した日々を送っています。過去の嫌な思い出も嘘のようです。
現在受診している婦人科はオーキッドクラブのホームページから探しました。それまで受診した婦人科は4、5ヶ所ありましたが、子宮内膜症は原因がまだわかっていないためか、医師によって治療方針はずいぶんと異なっていました。また、治療に関しても受身にならざるを得ないことが多く、なかなか信頼できる医師にめぐり合うことができませんでした。今の医師にはピルを服用したいということも自分から相談しました。自分の意思でピルを服用することによって、規則正しい生活を送るなど体に気をつけるようにもなりました。
月経の痛みや不快感を我慢している多くの女性に、ひとつの選択肢としてピルのことを教えてあげたいと思います。
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