バックナンバー Vol.6

ピルの基礎知識

福田恵さんの場合
 
年齢 29歳
職業 会社員
未婚
初経年齢 12歳
初めて低用量ピルを服用したとき 昨年の6月から
 
中絶を経験したのは20歳の頃。「失敗したことがないから大丈夫」と言うパートナーとのセックスは、あまりにも無防備でした。あの時の傷が癒えることはなく、セックスのたびに恐怖がよみがえりました。そして、社会人になると、月経不順はますますひどくなっていきました。



■避妊は自分で何とかするしかない
 
私は20歳の時に中絶を経験しました。
その時のパートナーは、「失敗したことがないから大丈夫」という根拠のない自信の持ち主で、当たり前のようにコンドームもつけませんでした。私は、毎月月経が来るか来ないかという不安を抱えながら、おつきあいをしていました。
そして妊娠 ― 。
20歳の誕生日を過ぎて数日後、手術を受けました。その時の傷は、今なお癒えることはありません。あの時ちゃんと向き合って話し合えていれば・・・と、今でも思います。
そのパートナーとはその後もおつきあいを続けたのですが、ある事情で5年後に別れました。
その後しばらくは、セックスの回数が減ったこともあり、避妊にはコンドームを使っていました。しかし、セックスのたびに恐怖がよみがえりましたし、「コンドームは使わなくて良いなら使わない」という主義の男性が多かったこと、恐怖心に煽られながらのセックスは苦痛以外の何ものでもないということから、これはもう自分で何とかするしかないな、と思いました。
そして最近、新しくパートナーができました。彼との関係を大切にしたいと思い、ピルを飲むことを決心しました。 
 
 
■月経周期が安定し、こんな嬉しいことも!
 
私は精神的に不安定になると、それが月経周期に反映されてしまっていました。
社会人になり、昼も夜もないような仕事で不規則な生活を送るようになってから、月経不順は一層ひどくなりました。月経が近くなると、まだ来ないまだ来ないというイライラが募り、過食に走ってしまったり、精神的に落ち込んだり、妊娠したのではないかという不安が押し寄せてきたり。かえってそれが月経を遅らせる原因にもなっていたようです。
「ピルを飲んで太る?」という記事を目にもしましたが、ストレスで過食気味だった頃より、ピル服用を開始して、28日周期で必ず月経が来るようになってからの方が、体重は安定しています。
また血圧などにも気をつけるようになり、かえって健康に対する心配りができるようになった気がします。 
 
 
■飲み忘れ防止には、携帯のアラームで
 
私は仕事でいつも携帯を身につけているので、飲み忘れを防ぐため、最初の頃は携帯の目覚まし機能を使っていました。
ピルは常に化粧用ポーチに入れてあります。化粧用ポーチは、仕事で出かけるときも必ず持って行くものなので。
飲み始めてから半年も経っていませんが、今では習慣のひとつになっていて、服用時間が来ると「飲まなきゃ」ということを自然に思い出すようになりました。
たまにごろ寝などで飲み遅れることがありますが・・・。
仕事でものすごく忙しいときは、今でも携帯のアラームを使っています。 
 
 
■「そこまでしてセックスしたいの?」という否定的な反応もあったけど
 
ピルを服用し始めたことを、友人など一部の人に話しました。どちらかというと否定的な反応の方が多かったような気がします。中でも多かったのが、「そこまでしてセックスしたいの?」という意見。
否定的な意見の方は、ピルについてほとんど知らない人が多かったです。または「ピルは怖い」というような先入観を持っているか。
人の考えはそれぞれだと思うので、どんな意見も素直に受け止めました。
それと同時に、ピルに対する自分なりの考えも伝えています。さすがに中絶の経験までは言えないことが多いですが、パートナーとの関係を大切にしたいということ、月経と仕事との関係上でも不可欠であるということ、過去に過食気味であった事実、などを話しています。
最初は否定的だった友人も、100%まではいかなくても理解を示してくれるようにはなりました。ピルと聞くと、まず「セックス(しかもコンドーム無しで避妊ができるセックス)」が先に来てしまって、月経不順やその他の病気などは思いつかないそうです。
まだまだ女性の手元に届く正しい情報が少ないのかなぁ、という気がしています。 
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