バックナンバー Vol.1

ピルの基礎知識

松本千秋さんの場合
 
年齢 28歳
職業 事務職
未婚
初経年齢 14歳
低用量ピルの服用経験 1年4カ月(現在、服用継続中)
 
初経から2年くらいしてから月経痛で悩みはじめて、かれこれ10年以上。できれば自然に解消したいと、いろいろやってみたけど結果はどれもいまいち。仕事には差しつかえるし、月の半分は体調がすぐれないから、ものすごく苦痛でした。女性には多かれ少なかれある悩みとはいえ、私の場合はひどすぎるのではないかと心配になることもしばしばでした。 



■私のピル服用前の月経にまつわるトラブル
 
  • 月経前のイライラ・膨満感・強い眠気、ひどい月経痛、月経過多。月経1週間くらい前からイライラしたり、強い眠気、月経がはじまってからはひどい月経痛も加わり、月経量が多いのも長年の悩みでした。
  • だるさ、眠気、肌荒れ。腹部痛ほどではないけれど、これらのことも仕事をもつ女性にとっては、ツライこと。
  • イライラ、精神不安。月経痛で毎月必ず仕事を休まなければならないほどだったので、それも手伝ってイライラや精神的ストレスも倍増。
 
 
■なんとか痛みを緩和しようといろいろ試みました
 
  • 「漢方薬」を約半年飲みました。でも、1日3回の服用はめんどくさいし、ほとんど効かなかった。14日ごとに病院にいかなければならないのも難点。
  • 「鍼灸」「整体」に約4~5年通いました。一番効果はあったが、1回5000円を月に3~4回。経済的にツライ。
  • 「腰湯」「カイロ」など温めるのもやってみました。痛みそのものは減らないし、カイロは気持ち悪くなる。
  • 「鎮痛剤」を使うこともありました。効く時と、効かない時とがある。飲むタイミングが遅いと、効かないことがある。その他、好きなことをあれこれ我慢しました。
  • 好きなスキー、ウインドサーフィンは体が冷えて良くないということでやめる。
  • 塩辛いもの、刺激物を食べないようにする。(これも好きなものでした)
 
 
■ピルにはあまり期待していなかった!
 
ピルには抵抗があって、月経のトラブル解消についての効果も半信半疑でした。
私はもともと、薬はできるだけ飲まないようにしていました。市販のカゼ薬や鎮痛剤すらほとんど使っていなかったくらい。ましてやホルモン剤は副作用が強いのでは?というイメージを持っていたので、毎日飲むなんて、とても抵抗があったのです。一時頻繁にマスコミにとりあげられた副腎皮質ホルモン剤の副作用の記事などと混同してしまっていたのも原因のひとつかと思います。
けれども、知り合いの婦人科ドクターから、欧米だけでなくアジアでも多くの女性たちが、避妊や月経痛の緩和、月経不順の解消、月経をずらすなど、さまざまな目的でピルを使っていること、きちんと服用すれば安全なことなどを教わりました。他の国では使われて数十年ということは新薬ではないし、データもかなりあるので「ピル=副作用が強い、怖い薬」というのはちょっと違うなと思い、試してみることに決めました。
私の場合、今まで試した月経痛緩和の方法ではほとんど効果がなかったので、困り果てていたというのも大きかったのです。
 
 
■服用から1年。心配していた副作用は?
 
一番心配だった副作用ですが、飲みはじめたころ、月経1周期目に多少ムカムカする、2~4周期目には軽く胸が張ることがありましたが、とくに生活に支障が出るほどではなく、あのひどい月経痛に比べたらなんでもない、という感じでした。
ちょっと不安になったのは、軽い出血が起きた時。婦人科のドクターによると「低用量ピルはホルモン量が少ないので、ちょっとした体調の変化などで出血が起きることがある」とのこと。すぐに受診したので、これも心配なし。次の月からはとくに副作用と感じるものはなく、その後は安定しています。
 
 
■低用量ピルが私の生活まで変えた。日々快適!
 
きつい月経痛など、悩んでいたすべてのトラブルから解放されました。月経中の欠勤も一日もなくなり、体調がとても安定しているので精神的にも楽になりました。
以前は月経の10日ほど前から体調が思わしくなかったけど、今は1カ月体調に大きな変動がないので、とても気分が軽くなり、仕事に打ち込めるし、日々の生活が快適になりました。 
また、以前は旅行の時に月経があたってしまったらどうしようかと思って、冷や冷やしていましたが、いまは休薬期に軽い月経があるとわかっているので、旅行や遊びの計画をしやすくなりました。
それに、月経量が10分の1くらいになったので月経期間中に気にしていた洋服の色(濃い色のもの着るなど)を気にする必要がなくなりました。
 
 
■使ってはじめてわかった、ピルは女性の強い味方
 
ちょっと不都合に感じることは、毎日飲むのが面倒くさいということ。それと、ピルに対しての周囲の偏見がまだまだあることです。
たとえば極端な例では『そんな怖い薬飲んで…』『ピルを飲んでいる女って遊んでいそう』とか、『月経痛は自然のことなのに薬でコントロールするなんて不自然』『月経痛は子供を産めば治る』などなど。これは明らかに偏見です。
私も服用前は多少偏見があったけれど、ピルは使ってはじめてわかる『女性の強い味方』。毎月、月経で苦しんでいる人はぜひ試してみるべきです。
とはいうものの友人などは私があまりにも元気になったので、ピルに対しての考えが変わったといっています。避妊や月経痛などで苦しんでいる人がいたら、ピルも試してみてもいいと思います。
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