Vol.4 『ピルの外来』

  • 2013年06月
  • Vol.4 『ピルの外来』
  • 小林秀文 先生
  • 四ッ谷レディスクリニック院長/オーキッドクラブ理事

ピルの服用を無理には勧めないが提案はする。
副作用も副効用も先に説明しておく。
フォローアップは確実に。
 

当院の外来受診の平均年齢は約26歳、その9割以上が独身、四ッ谷や丸の内で働いておられる元気な患者さんばかりなので、当然相談の内容も普通の産婦人科とは違ったものになってきます。単なる女性の健康の相談だけにとどまらず、女性の生き方や職場の話、美容の話、サプリメントや食事さらにはパートナーとの関係までも含めて人生相談のようになることもあります。

初めての低用量ピルや緊急避妊ピルの相談にいらっしゃる方が、日に10~20人ほどいらっしゃいます。本来の避妊目的で処方を希望される方は8割ほど、避妊目的の方も同時に生理痛の緩和や肌荒れの改善も期待されているので、ピル希望者の全員が何らかの副効用を期待されているといっても過言ではないと思っています。

ピルの相談ではない健康で若い患者さんと話をする場合、常にピルのことを頭において話をしていると結構いろいろな切り口が見つかることもあります。月経困難症で鎮痛剤ばかり服用していらっしゃる方には、「そんなに化学合成品ばかり使うより、本来女性の体の中にある女性ホルモンを少し使うほうが体にやさしいんじゃないかな?」とか「現代の日本女性の排卵の多さが子宮内膜症や、卵巣腫瘍を増やしているのでは?」とか説明しながら低用量ピルを勧めることもあります。ただし決して無理に勧めることはしないようにしています。

また「少なくとも一ヶ月は使ってみましょうね」と「最初は薄い出血とか、軽い吐き気とか、何か副作用が出ることがありますよ、その時は自分の判断でやめちゃうんじゃなくて、相談しましょうね」という2点は必ず言うようにしています。服用前に副作用や副効用も含めてお話しておくほうが、患者さんのコンプライアンスを高めることになります。

またピルに対する相談は、電話や直接来院されるより、メールのほうが相談しやすいようで、毎日10通前後の相談がきます。これもコンプライアンスを高める要因のひとつになっているようです。

※薬を正しく服用すること

<2013年6月>

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