Vol.2 『月経痛と月経困難症』

  • 2013年03月
  • Vol.2 『月経痛と月経困難症』
  • 松峯寿美 先生
  • オーキッドクラブ副理事長/東峯婦人クリニック院長

「あなたの月経、それって正常…?」

お料理の最中に指を切ってしまった。
さぁ大変!「血が吹き出していたーい!」
みなさんこんな経験があるのでは?突然の出血にはびっくりしますよね。

それでは、体から血を流す「月経」はどうでしょう。
同じ出血といっても、こちらは自然なことですよね。でもみなさん、自分の月経が正常かだなんて、人と比べるわけでもないし、わからないですよね。

そもそも、「正常な月経」とは、25~38日周期でおこり、月経持続期間は約3~7日間。月経血量はトータルで120~140ml程度。そして、日常生活に支障をきたす程の痛みを伴わないものとされています。

では、あなたの月経はどうでしょうか。
毎月月経がくると、冷や汗をかくほど痛みが強く、会社や学校を休んで、鎮痛剤を飲んで寝ている…もしそうだとしたら、それは「月経困難症」という病気です。
そして、もし月経の量がとても多くて、昼でも夜用ナプキンを付けている…そんな人は、紛れもなく「過多月経」です。

「月経困難症」は、月経期間中のみ発症し、月経が終了すると治ります。
これは、子宮内膜を月経血として押し出すとき、子宮筋内にプロスタグランディンという物質が生成され、出産時の陣痛のように子宮筋を強く収縮させるのです。
まるで毎月小さなお産をしているようですね。

そんなひどい月経痛も、“お産をすれば治る”と言われて耐えるしかなかった時代(戦前)がありました。この時代は、20歳頃から次々と妊娠・出産を繰り返し、15年間月経をみないということも多かったのです。

一方現代では、11~12歳には初経が始まり、高校・大学と教育を受け、就職。自立し、男性と肩を並べて働いているうちに、気づくともう30歳を過ぎていたりなんかする。
その間に妊娠・出産・授乳を経験しないとしたら…月経の回数はなんと戦前の女性の8倍にもなるのです。その毎回の月経につらい痛みを伴い、量も多いのではたまりませんね。

でも、頑張って生きる現代女性に味方するかのように医学は進歩しています。
低用量エストロゲン・プロゲステロン製剤(低用量ピル)がまさにその救世主です。
みなさん、ピル=避妊というイメージをもっている方も多いのでは?
もちろん低用量ピルは、高い避妊効果がありますが、それだけではありません。
先程お話したような「月経困難症」「過多月経」などの症状にも効果があるといわれています。さらに、にきびが治ったりお肌の調子もよくなったり。
低用量ピルは、みなさんが想像しているよりも実はずっと身近なもので、女性の味方なのです。

もし月経で困っていることがあるのなら、ぜひ気軽に産婦人科におでかけください。敷居なんて高くありません。むしろオーキッドクラブのドクターなら、きっとみなさんに快適なライフスタイルを提示してくれるはずです。

<2013年3月>

◎ご感想・リクエストなどございましたら、オーキッドクラブ事務局(PC用iPhone用携帯用)までお寄せください

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